どん子の備忘録

あれやこれやを忘れないために

波長を合わせる仏教の教え:映画館車いすエピソード

 

 

車いすで映画館に出かけ、車いすスペースではない階段を登った座席に車いすごと持ち上げてもらい、座席に異動して映画鑑賞をした方が、鑑賞後に「この劇場はご覧の通り段差があって危なくて、お手伝いできるスタッフもそこまで時間があるわけではないので、今後はこの劇場以外で見てもらえるとお互いいい気分でいられると思うのですがいいでしょうか」と告げられ、悲しくなったのち怒りが沸いて、SNSに顛末を投稿し炎上。。。という出来事が数日前にありました。

 

わたしもチラッとSNSを見てみました。車いすの方に心を寄せた意見、映画館や介助したスタッフに同情的な意見、障害者の方を非難する意見など様々。

健常者が普通に楽しめることを、なぜ楽しめないのか?介助してもらっていちいちお礼を言う(お礼を言わせる)のはどうなのか?介助するほうも、介助されるほうも、もっと自然体でいられる社会、障害者が卑屈にならなくてよい社会にしていくことが大切・・・という、きれいごとすぎる意見が日本らしいと思ってみたり。

 

今日、聴いた仏教のお説法の中に、

日常生活で挨拶すると気分がいいでしょう。それは波長が合わせちゃうから。気持ちよく美しく挨拶する人は、すぐその人に力が入ってくるのです。神秘的に考えないでください。すごく普通な働きです。挨拶上手な人は大体うまくいっているでしょう。それぞれの心の波長を合わせるということで、なんとなく第三番目の力が生まれてくるからなんです。

という内容があって、こういうことが足りなかったのでは?と思った次第。

障害者とか健常者とかの問題ではなく、波長を合わせる(チューニングする)ことを怠っていたのかなー?と。

あと、怒りの気持ちでSNS投稿したのがよくなかった。怒りの感情のままでは問題解決に向かえない。